団塊女性よ これからです


より良い明日を信じて、これからを自分らしく生きるために、
情報と知恵とセンスを、
あなたと共有したいと思っています。
  
『辻征夫詩集』
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『谷川俊太郎編 辻征夫詩集』
岩波文庫
 
図書館の新着コーナーにあったので、
たまたま手に取ったのです。
 
詩に素養はないし、
つじゆきおって全く知らない詩人ですが、
現代抒情詩人とあるし、谷川俊太郎さん編だし、
薄くて持ち歩きにラク、などと
詩人には申し訳ないような理由で借りたのです。
 
これがとても良くて、分かりやすい言葉ながら
「生きている時間の中で書いている」
ことが納得できるのです。
 
「人間の精神自体に言葉を発酵させ、
日常語とは違うものとして結晶させる作用が
あることを信じている」
とのこと。
 
才能のある人だけが見事な結晶を
産めるのでしょうけどね。
 
残念ながら、もう他界されました。
 
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| | 21:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
沼野充義氏と青山南氏の対談で
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沼野充義氏と青山南氏の対談を聞きに行きました。
無料でしたよ。
 
出版文化産業振興財団(JPIC)主催の
「文学のなかの子ども」シリーズ、
今回のテーマは
「あなたの中の「子ども」に捧げる絵本と翻訳の楽しみ」。
*協賛は光文社。
 
いつもホストは東京大学文学部教授の沼野充義氏、
今回のゲストが、翻訳家の青山南氏だったというわけ。
 
ロシア文学が専門の沼野氏ですが、
その博覧強記ぶりには驚かされます。
 
絵本も含めて翻訳書は約80冊という青山氏の弁。
 
「大人は絵本でプロットしか見ていないが、
子供はそれ以外のものを見ている」
「夢みるような、児童書の翻訳をしたいという人は
子どもに幻想をもっている」
フムフム。
 
青山氏が挙げた読むべき3冊の本は
●『異端の鳥』( The Painted Bird
ジャージ・ニコデム・コジンスキー
 
●『火星年代記』( The Martian Chronicles
レイ・ブラッドベリ
小笠原豊樹 訳  早川書房
 
●『木のぼり男爵』
イタロ・カルヴィーノ
 
名前は聞いたことがあっても、
どれも読んだことがありません。
 
読んでみようか。
 
「地名のようなペンネーム(沼野氏が青山氏に向って発言)」
にしたのは、かつて、その地に住んでいたからだそうです。
「昔はオシャレな街でもなく、6畳1間のアパートもあった」
 
 
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| | 20:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『かたづの!』 中島京子
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『小さいおうち』で直木賞を受賞した、
中島京子さんの新作『かたづの!』


 
実は彼女の作品は初めて読みました。
 
八戸南部藩の女領主を軸に展開する物語。
戦をしないように、人が殺し合わないように願って
苦難を超えていきます。
遠野の伝承も織り込んだファンタジーの味。
 
「かたづの」が何を指しているのか、ここでは言いません。
ネタバレは嫌ですから。
 
装画をじっくり見れば、わかるかなあ。
 
『かたづの!』 中島京子
集英社 2014年8月 第1刷
 
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| | 18:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『リスボンへの夜行列車』 パスカル・メルシエ
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映画『リスボンに誘われて』の原作が、
パスカル・メルシエの『リスボンへの夜行列車』。 
 
映画エッセイストの永千絵さんが、激賞していたので、
原作を読みました。




 スイス・ベルンで、
古典文献学を教える初老の高校教師グレゴリウス、
妻とは離婚し、一人暮らし。
尊敬されてはいるけれど、判を押したような毎日。
ある日、
橋から飛び降りようとした若いポルトガル女性を救ったことから、
ポルトガル語の書物に出会います。
その著者、プラドにひかれて、
突如、リスボンへの夜行列車に乗り込むことに。
 
プラドは、独裁時代に生きた貴族で医師。
グレゴリウスは関係者を訪ね歩き、プラドの生涯をたどります。
同時に、グレゴリウス自身も自分を見つめ直すのです。
 
列車の旅に、人生の思索を重ねた哲学的な物語。
 
ドイツ語圏で200万部のベストセラーだそうですが、
こんな深遠な本が売れるとは、ちょっと驚き。
 
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| | 20:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
池澤夏樹 個人編集の日本文学全集
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出版文化産業振興財団(JPIC)主催の
「沼野教授と読む日本、日本の世界 第1回特別編
  いまだからこそ。文学だからこそできること」
に出かけました。
 
沼野充義氏が池澤夏樹氏と対談するというので、
池澤さんの顔をみたくて。
しかも無料。
 
その折、池澤夏樹氏が個人編集する日本文学全集30
河出書房新社から刊行されることを、初めて知りました。
同様の世界文学全集が売れたので、第2弾というわけです。
 
池澤さんの発言では、
近現代の作家は、彼より年上か鬼籍に入っている方からの選択。
 
驚いたのは
第1巻が、『古事記 池澤夏樹 新訳』ということ。
彼によれば、古事記は系図と歌謡が多いものの
文体は名詞と動詞で構成されていて、
スピード感があるのだそうです。
 
その他、古典はみんな新訳で、興味深い訳者ばかり。
 
例えば、
竹取物語 森見登美彦
伊勢物語 川上弘美
源氏物語 角田光代
方丈記  高橋源一郎
徒然草  内田樹
雨月物語 円城塔
… …
 
フム、楽しみです。
 
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| | 20:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『戦火のシンフォニー』 ひのまどか
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ヴァイオリニストで作家、ひのまどか氏の新作は
『戦火のシンフォニー
  レニングラード封鎖345日目の真実』
 

 


第二次世界大戦中、ドイツ軍は
レニングラード(現サンクトペテルブルグ)を900日間も包囲。
市民は飢餓や極寒に苦しみ、命を落とし、それでも耐えた
ということは知っていました。
が、そのなか、音楽家が演奏を続け、
ショスタコーヴィチの『交響曲第7番』を初演したとは
この書物で、初めて知りました。
初演が、345日目だったのです。
ラジオから流れた演奏に、人々は涙したといいます。
 
ドイツ軍の中でも聴いていたようです。
 
人々を励まし奮い立たせる力を、音楽が持つ。
極限状況でこそ、それがはっきりする。
 
電力不足で録音されなかったため「幻の名演」と
呼ばれたのですが、
ひの氏はロシア語を学び、生存者を探し、
現地取材を続け、このノンフィクションを上梓。
 
巻末には、
指揮者エリアスベルグほか、演奏家の写真が収められています。
 
サンクトペテルブルグには観光で訪れたことがあり、
あの街区や劇場に、こんな歴史が刻まれていたのかと、
生々しく思い起こしたりしましたよ。
 
新潮社 2014年3
 
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| | 08:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『ゆうじょこう』 村田喜代子
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 またまた、村田喜代子氏の作品です。
 『ゆうじょこう』


明治時代、熊本の遊郭に売られた少女・イチの成長物語。
生まれ育った硫黄島で海女だったイチは
遊女としての教育のなかで文字を学び、日記を書きます。
 
この日記が、平仮名ばかりの方言ですが、実に魅力的。
(ちゃんと、漢字が添えられています)
 
目次もイチの言葉から選ばれ、
最終部は、「なみのうえでしにまする」。
 
著者は方言の扱いがうまく、
以前に紹介した『
屋根屋』でも、
屋根葺きの男性が、九州地方の方言で心情を吐露するのです。
 
花魁や同輩、師匠や楼主の言動も興味深く、
物語の面白さを堪能しました。
 
2013年刊行、新潮社 1890
  
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| | 11:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『屋根屋』 村田喜代子
 
村田喜代子さんの『屋根屋』
講談社。



 
面白く、読了。
 
中年男女の道行き、ただし夢の中で。
 
お寺の屋根を葺いていた男が、
たまたま雨漏りを修理した家の主婦を、
屋根を上から眺める旅に誘う、夢に入り込んで。
 
日本の寺院の屋根は西方浄土のよう、
フランスの大聖堂の屋根は、
あくまで天に向かってそびえる建物のふた。
 
表紙は、シャガールの「Above the Town
ロシアのトレチャコフ美術館所蔵。
 
この絵に触発されて書かれたかと思わせるほど、
中身にぴったり。
 
新聞連載の『人が見たら蛙に化れ』以来、
この作家に興味があったのです。
 
期待にたがわずでした。
 
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| | 21:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『闇の中の男』 ポール・オースター
JUGEMテーマ:読書

 
アメリカの作家 ポール・オースターの作品、
『闇の中の男』
原題は Man in the Dark



 
闇の中で眠れずにいる老人の妄想
その物語のなかで操られる男
やはり眠れない孫娘との会話…
 
2001年9/11 の後、2008年に刊行されました。
あの事件と、その後のブッシュ政権の動きに触発されて
書かれたには違いありません。
 
ところで、
孫が語るという筋のなかで、
小津安二郎の『東京物語』が詳しく描写されています。
 
自ら映画製作をしたことのある作者らしい指摘。
 
2002年の『幻影の書』以来かなあ、
作家の著書を読んだのは。
 
『闇の中の男』
ポール・オースター   柴田元幸 訳
新潮社
 
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| | 11:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『ジャーニー・ボーイ』 高橋克彦
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まさか、明治の初めの物語とは思いませんでした。
 
日本奥地紀行』を著したイギリス人女性、イザベラ・バードの旅に
通訳兼下僕として同行した伊藤鶴吉が主人公。
彼がジャーニー・ボーイというわけです。



 
例によって、
図書館の新着情報を眺めていた折、
作家の名前だけはなんだか記憶にあったので、借りてみたのです。
 
1878年(明治11年)、
東京から日光を経て、新潟までの道中記。
新政府に恨みをもつ旧士族が女史をつけねらう中、
本当は腕のたつ鶴吉が、秘かな護衛の3人とともに
無事に新潟まで送り届けるストーリー。
 
当時の庶民の風俗や女史の感想は『日本奥地紀行』の記述通りでしょうが、
史実に創作を振り混ぜた展開、面白く読みました。
 
目次が、ワンウエイ、ツーサム…と、これまたカタカナです。
 
『ジャーニー・ボーイ』 高橋克彦
朝日新聞出版  2013年11月
 
 
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| | 20:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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