団塊女性よ これからです


より良い明日を信じて、これからを自分らしく生きるために、
情報と知恵とセンスを、
あなたと共有したいと思っています。
  
『言葉と歩く日記』 多和田葉子
JUGEMテーマ:読書
   
22歳でドイツに移住、以来31年間、
ドイツに住む多和田葉子さん。
 
自作の『雪の練習生』を日本語からドイツ語に翻訳する期間、
言葉について考えたことを、毎日、日記で表明しています。
 
ベルリン在住ですが、トルコ、アメリカ、日本等
あちこちに招かれ、朗読。
ちょっとした旅行記でもあり、時々、写真も入っています。

 


写っているのは作家ご本人。

実は、彼女の作品を読んだことはないのですが、

この日記は興味深いものでした。
 
ドイツ語と日本語を操る作家ならではの鋭い指摘。
言葉、歴史、文化、民族…
 
他の作品を読まなくては、と思いましたよ。
 
 
『言葉と歩く日記』 岩波新書 2013年12
 
★人気ブログランキングに参加しています。
下のバナーをクリックしてくださいませ
 




 
| | 09:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『アーサーの言の葉食堂』
JUGEMテーマ:読書
  
詩人、アーサー・ビナード氏の言葉にまつわるエッセイ。
著者の撮った写真入り。

 

「誤訳の海にこぎ出す」と題が付いた章で
指摘される和製英語のおかしさあれこれなど、
アメリカ生まれ育ち、
かつ、日本語の達人らしい指摘に笑ってしまいます。
 
しかし、それだけが彼の本意ではない。
あとがきに、この本の趣旨が書いてあります。
「食物連鎖とよく似た仕組みが、
僕らの言論の世界にもひそんでいて、
「汚染語」の垂れ流しを放置していると、
いずれみんな自分たちに返ってくる。」

 
「日本の冒涜増殖原型炉もんじゅ」の中で
こうおっしゃっています。
「そんなものに文殊菩薩の名前をつけるなんて、
冒涜を通りこして亡国の域に入っている。
〜 〜 
高速増殖炉もんぶと呼ぶべきだ!
文部科学省の悪知恵を炙り出すためにも。」
 
その通りと思いますよ。
 
それにしても、
ここまで深遠、繊細、鋭利な日本語を
外国の人が使う!
己を恥じ入るばかり。

 
『アーサーの言の葉食堂』
(株)アルク
2013年8月 初版

 
★人気ブログランキングに参加しています。
下のバナーをクリックしてくださいませ。


 
 
| | 20:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『ユニコーン』 原田マハ
JUGEMテーマ:読書
  
タピスリー<貴婦人と一角獣>をモチーフに、
ジョルジュ・サンドを描いた作品。
 


とはいうものの、長編の序章として書かれたらしく、
謎をはらんだまま。
 
サンドといえば、ショパンとの愛が浮かんできますが、
このタピスリーに言及していたとのこと。
 
原田マハさんの著作は初めてですが、
キュレーターだけあって、タピスリーの説明が見事。
  
装丁が人目を引きます。
 中に、タピスリーの美しいカラー写真が5枚も。
部分をアップしたモノクロもあり、
眺めていてもよし。
 
この実物を見ていないのが残念。
大宣伝してましたけれど、
国立新美術館にとうとう行かなかった。
「タピスリー? いいわ、あんまり興味ない」
と思ったもので。
 
この書物をそのとき読んでいれば、
たぶん、行ったでしょう。
 
『ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言』 
原田マハ  NHK出版
 
★人気ブログランキングに参加しています。
下のバナーをクリックしてくださいませ。

 
 
| | 20:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『消えた国 追われた人々』池内 紀
JUGEMテーマ:読書
  
消えた国とは、東プロシアのこと。
今はありません。
 
池内氏が、3度、かの地を訪問して著した紀行文。




 その名の通り、
東にあるプロシア、つまりドイツだったのですが、
第二次大戦で、消滅。
今は、リトアニア、ロシア、ポーランドとなりました。
そこに住んでいたドイツ人は、
難民となり、散らばっていったのです。

 
1945年1月には、避難民を乗せた客船が魚雷で沈没、
9000人が死亡したというのですが、
ナチスの非道な行為のせいで、
この海難事故はながらくタブーになっていたとのこと。
 
確かに、全く知りませんでした。
 
ここで描かれている
マリーエンブルク(現ポーランドのマルボルク)に
私は、ポーランド旅行の際、行ったのです。、
 
立派な煉瓦のお城が観光の目玉。
13世紀、これを構築したのが、ドイツ騎士団。
 
そうだったのか、今頃思います。

 
バルト海に面したダンツィヒ(現ポーランドのグダニスク)にも、
行きました。
ポーランドのワレサ大統領は、
この地の港湾労働組合委員長で、民主化の運動を指導した。
この歴史は有名です。
その前、
やはり、ドイツ騎士団が築城したのが町の始まり。
 
うーむ。
知らなかった。
 
コペルニクスもカントもホフマンも
ケーテ・コルヴィッツも、ギュンター・グラスも
東プロシア人だというのです。
 
そう聞けば、
ちょっと親しみが湧いてきます。
 
国境は、戦争によって一夜にして変わるものなのですね。
 

 
*少女の像は「タラウの娘」
かつてのメーメル、今のクライペダ(リトアニアの都市)に
建っています。
 
 
『消えた国 追われた人々』
池内 紀(いけうち おさむ)

 
2013年5月 みすず書房
 
 
★人気ブログランキングに参加しています。
下のバナーをクリックしてくださいませ。


 
| | 19:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
安野光雅 『原風景のなかへ』
JUGEMテーマ:読書
  
画家、絵本作家の安野光雅氏が
描いた日本各地のスケッチとエッセイ。


 
先ず、タイトル、地図、
次の見開きに水彩画、
その後に、紀行文が続くスタイルです。
 
熊本県 阿蘇・根子岳から始まり、
岩手県の遠野、香川県、小豆島、神奈川県の三崎港、
長野県の乗鞍 等々を巡り、
最後は奈良県の明日香村。
 
彩の詩情あふれる、懐かしい風景が次々に現れ、
飽きません。
 
 
安野光雅 『原風景のなかへ』
2013年7月 第一版 山川出版社
 
 
★人気ブログランキングに参加しています。
下のバナーをクリックしてくださいませ。
 


 
| | 14:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『さようなら、オレンジ』太宰治賞2013
JUGEMテーマ:読書
  
太宰治賞2013の受賞作は
KSイワキの『さようなら、オレンジ』。
 
異国で母語以外の言葉を獲得していった
エリートではない女性の過程を描いています。
 
このオレンジが何を意味しているのか、
未読者の感興をそぐことになるので言いません。
 
凝った構成で、
筋の進行中に手紙が挿入され、
一直線ではないことが示されます。
 
著者はオーストラリア在住の日本人女性。
 
日本語を母語としていながら
英語の世界に身をおいた経験が
元にあるのは確かです。
 
選者は
加藤典洋、荒川洋治、小川洋子、三浦しをんの各氏。


 
各氏の好みは相当違うと思うのですが、
全員一致で、この作品を選んだというのです。
 
確かに、魅力的でした。
 
太宰治と銘打つ賞に、
どんな特徴があるのかわかりませんけれどね。
 
 
★人気ブログランキングに参加しています。
下のバナーをクリックしてくださいませ。
 

 
| | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『HHhH』―プラハ、1942年
JUGEMテーマ:読書

 

奇妙なタイトルの『HHhH』は

Himmels Hirn heit Heydrich

「ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる」のこと。

  *はドイツ文字で、表示できません




 

ナチの高官、ハイドリヒは、親衛隊長官にして、

占領下のチェコの総督代理。

あのユダヤ人殲滅計画を立てた人物。

1942年、プラハで、

亡命チェコ政府から送り込まれた2人の青年、

(チェコ人とスロバキア人)によって暗殺されました。

 

この事件を、事実のみで、

つまり作家の憶測や独断を極力排して、仕立て上げた小説。

 

これまでにないスタイルの傑作と思いました。

 

単なる歴史ロマンではなく、

作家個人の現在、倫理観を合間にはさみつつ、

クライマックスへと突き進む面白さ。

 

実は、図書館新着情報を眺めていて、

タイトルが奇抜だったので、借りたのです。

―プラハ、1942

というサブタイトルもそこには書かれていなかったので、

一体どんな話なのかもわからずに。

 

時には、こんな書物の選択も良きかな

と、実感しましたね。

 

著者はフランス人のローラン・ビネ

 

2010年度ゴンクール最優秀新人賞

 

それにしても、ヨーロッパでは、

今もナチの行為を検証する小説が出版され、

評価を得ているのです。

 

アジアではどうでしょうか。
戦争中の日本の行為について、書かれているのでしょうか。

 

 

★人気ブログランキングに参加しています。

下のバナーをクリックしてくださいませ。


| | 21:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『悼む力』 阿刀田高
JUGEMテーマ:読書

 

「逝ったあの人へ、生きる自分へ」

という副題がついた新書です。

あれこれの媒体に載った文章を編み直したもの。
 


 

一章 悼む心を明日の糧に

先ず、故人への追悼文。

井上ひさし、星新一、立松和平、米原万里ほか多彩な人物。

 

二章 よく生きて、よく死ぬ

 

三章 読書が培う悼む力

 

短編の名手ですから、並みの追悼ではありません。

さらに、1935年生まれ、今年78歳の阿刀田氏。

マン・イズ・モータルを心に留め続けてきた

作家らしい味わい深さがあります。

 

『悼む力』 阿刀田高

PHP研究所  1000円(税別)


 

★人気ブログランキングに参加しています。

下のバナーをクリックしてくださいませ。

 

 

| | 11:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『生命の逆襲』の表紙は
JUGEMテーマ:読書

 

 

『生命の逆襲』は生物学者、福岡伸一さんの新刊。

 

その表紙の挿画に目を奪われました。

 

 

昆虫少年だった福岡さんが選んだもの。

花のようですが、カマキリです。

 

池田学さんのペン画「はなかまきり」の一部。

色インクで彩色されているようです。

緻密で繊細、鮮やか。

 

ペン画も多少、趣味とする私には刺激的な作品です。

 

本文は、アエラのコラム

「ドリトル先生の憂鬱」を編集し直したもの。

 

人間よ、おごるな、

生物の進化の歴史からみれば、人間は未熟者なのだよ

と、さまざまな意外な事例を挙げて

面白く説いています。

朝日新聞出版 1400円+税

 

★人気ブログランキングに参加しています。

下のバナーをクリックしてくださいませ。

 

| | 20:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』
JUGEMテーマ:読書

 

上野千鶴子さんが

日本在宅ホスピス協会会長の小笠原文雄さんに尋ねる

というスタイルの書物。

 

で、結局、タイトルの質問の答えはイエス。

ただし、在宅ホスピス緩和ケアを行う医療機関が

地元にあれば。

(小笠原内科は岐阜市)。

 

全国にありますが、まだま足りないのではないかと。

 

家族が看取りをする場合は、

なかなか問題は複雑。

本人の希望を家族が受け入れないこともあり、

「希望死、満足死、納得死」には至らないケースも多々。

 

しかし、

疾患に認知症が加わっても在宅で穏やかに過ごせた例もあり。

 

実例が豊富で、考えさせられましたね。

 

無駄な延命治療は不要と、

子供に言ってはいるものの、

もちっと具体的に調べて話しておかないと、

と思いました。

 

 

『小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』
2013228日 第一刷

朝日新聞出版  1400円+税

 

★人気ブログランキングに参加しています。

下のバナーをクリックしてくださいませ。


| | 21:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< April 2018 >>
+ RECOMMEND
始めよう! 「定年塾」: 老後を充実して生きるためにやっておくこと (学研新書)
始めよう! 「定年塾」: 老後を充実して生きるためにやっておくこと (学研新書) (JUGEMレビュー »)
河上 多恵子
定年力をチェック! つながり力、経済力、健康力、始末力、夫婦力の5分野のうち、どこが弱点?
+ RECOMMEND
「君に働いて欲しい」と言わせる仕事術
「君に働いて欲しい」と言わせる仕事術 (JUGEMレビュー »)
河上多恵子
働く女性に、「大丈夫、このルールを知っていれば働き続けられますよ」と指南。
+ RECOMMEND
食が危ない! (PHP Paperbacks)
食が危ない! (PHP Paperbacks) (JUGEMレビュー »)
河上 多恵子
食の安全を考えるときに知っておくべきことを網羅。農薬、遺伝子組み換え、食品表示、自給率、食料危機、農業まで、データをもとにわかりやすく解説したものです。
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ RECENT TRACKBACK
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS
このページの先頭へ